それでも大学進学しますか?
この記事では特定の大学をsageたいわけではありません。
とてもシンプルな話で学費だけで4年間400万円投資(お布施)する前によく考えてみて、というお話です。
冷静に計算すると、大学進学は400万円投資した上に、4年間で稼げる給与と経験を放棄することを意味します。よくよく、考えてみてください。
まず、医療職(医師、歯科医師、薬剤師、獣医師、保健師、助産師)、エンジニア(建築士、各種技術者、開発者)や教諭(幼、小、中、高)、航海士、弁護士、公認会計士、不動産鑑定士...といった資格職につきたい場合、大学卒業が必須、または、大学卒業が非常に有利になるので(一応)大学に進学するべきです。
また、大卒がハッタリになるコンサルタントやカウンセラーのような仕事、高卒での採用がほぼない仕事(銀行員、電力会社等)に就く場合も進学した方がよいでしょう。
ですが、それ以外の場合(つまり、大半の場合)、大学を出ているか否かは、「新卒時に大卒と名乗れるか否か」程度、あるいは、新卒時に「〇〇ナビに登録できるか否か」程度の差しか生みません。他の道も併せて考えましょう(ほかの道は、今後の記事で案内します)。
「いやいや、新卒時の就活の時、大卒か高卒かでだいぶん違うでしょ」という方もいるかもしれません。しかし、大卒だからといって、大卒しか入れない有名企業に全員入社できるわけではありません。むしろ、ほとんどの人は学歴など無関係な中小企業の従業員になるわけです(もちろん、私もその一人です)。
その上、就職したら急に「学歴に意味はない実力だ」などと言い出す日本社会においては、みんながひれ伏す(笑)超有名大学(東大・京大レベル)卒業以外、意味はありません(私自身は、突然の学歴信仰放棄に唖然とし、「なら、大学なんか行かずに(何なら高校も行かずに)中学出たら働けよ」と思っていますが)。
また、上に挙げた資格についても、いわゆる文系資格は大学進学と資格取得が直結しません。例えば、弁護士になりたければ、大学卒業後、ロースクールから司法試験という道もありますが、予備試験に合格後、司法試験にも合格すれば大学に行く必要はありません。
いやいや、「大学進学はそんな実利だけでなく、豊かな人間性を涵養するために...」という方もいると思います。たしかに、労働者(奴隷)養成所である小中高の教育を客観的に見ることができる人なら大学進学し学問に触れることで義務教育+アルファ(高校)教育のひどさについて批判的に省察できるでしょう。しかし、残念ながら現在の大学の大半で行われている教育は義務教育+アルファで取りこぼした内容の補習です。また、豊かな人間性を持つ人ほど、就職後、日本のどブラックな職場でひき潰されます。
結論から先に述べると、文系であれば旧帝国大学、一橋、神戸、金沢、岡山、広島(ただし、理系はとにかく大学に進学してください)、早慶、MARCH、関関同立レベルの大学は(ギリギリ)行く意味がありますが、それ以外へ進学する場合、「高卒で働く」、「その他の選択肢」も真剣に考えた方が良いと思います。
次回以降、
・大学教員の闇 教員はそこいらの人(以下)
・大学職員はなぜ高給か 私立でも税金が流れ込む→高給でも潰れない
・国立でも行く意味がない? 地方国立の教員はまともな研究者か〇〇